2016年も、もう一月が過ぎました。
ついこの前年が明けたと思ったら、早いですね〜。
冬も佳境、いかがお過ごしでしょうか?
リオです。
いまようやく一段落し、次の舞台に向けての準備をしつつ、これを綴っています。
ありがたいことに今年は年明けから忙しくさせていただいて、しかも、なんと何気に初主演で”滝廉太郎”さんを演じさせて
いただきました。
若くして夭折した天才作曲家。藝大の大先輩。
お名前はよく知っていたけれど、彼がどんな作品を残していたのか。
それらはどんな風に生まれたのか。
どんな人で、どんな想いを抱いてこの世を生きていたのか。
そこまで知る機会って恥ずかしながら今までなかったなと。
僕は彼のような天才ではないですけど、それでも同じく劣等生から始まったので、抱えるコンプレックスや悩み、それでも
邁進しようとする姿、そんな彼の姿勢を見て周囲からかけられる声や期待に彼自身が一喜一憂し、挫折し、苦悩する
その繊細な姿が、かつての自分とすごく重なるなと感じました。
それは、確固たる自信がまだ自分の中にないから。
だから周りからのひとつひとつの言葉に時には喜び、時には傷つく。
それを打ち破るには、努力するしかない。
自分の中で「ブレない何か」を掴めるまで、ひたすらに積み重ねて、少しずつ培うしかない。そう思う。
そして彼自身それをわかっているから、寝食を惜しんでピアノに向かう。
時には自分が病気であることも気付かずに。
それができるのは彼が努力ができる人だから。
そしてとても素直な人柄で、音楽に対し常に真摯だから。
人として、そして芸術家という職人として忘れてはいけないとても大切なことを改めて考えさせられる、そんな素敵な舞台でした。
そしてそんな素敵な公演の後、ちょうど時間があったので僕はすぐNYに行ってきました。
先日の1月31日に開催したファンクラブイベントFestに来てくれた方々には写真のスライドショー付きで旅の紹介をしました。
映画とかでよく観てたあの街、あの景色をこの目で納められてとても嬉しかった。
そしてブロードウェイの舞台。
ミュージカルはもとより、ストレートプレイも。
そしてオペラ。
博物館や美術館…
世界の芸術家の誰もが憧れる一流のものに触れられることができて、心の底から歓喜でした。
本当に幸せ。
またお客さんが素晴らしい。
良いものは良い、悪いものは悪い。
知名度なんか関係ない、本当に素晴らしいパフォーマンスには惜しみない賛辞を贈る。
それを受ければ演じ手や歌い手の更なる活力になり、またいいplayをする。
すごくいい循環が成されてるんだなって感じました。
もちろん経済的にしっかりと環境が整っているのもあるだろうし、そういった育成の面でも。
自ずと舞台側も観客も磨かれていくのですね。
廉太郎の言葉じゃないですけど、「日本はまだまだだな」と感じました。
でもそれは逆に伸びしろがあるってことで。まだまだ長い道程、頑張らなくてはと。
そして、帰国してから歌いました、同じ事務所に所属している先輩、沼尾みゆきさんとの「ジョイントライブ」。
楽しかったなぁ〜
今まで歌わなかったものもたくさん歌わせていただいて。
個人的には「ビースト」と「ジーザス」がお気に入りで、トライしました。
うーん、楽しかった。
ファントム、トート、ヴァンパイアときて、野獣にいって神に登りつめた(爆)
もっと歌い込みたいですね。
なんなら2枚目のCD作るときに入れたいな。
作るかまだわかんないけど(爆)
それからアンコールの「Time to say goodbye」と「The Prayer」。これは大反響でした。
クラシカルな歌い方ができて美しい高音を持ってらっしゃる沼尾さんとなら絶対いいと思って入れたら大成功。
めちゃくちゃ楽しかったし嬉しかった。なんかこう、幸せフェロモンがドバッと溢れた、イイ感じでした。
これもCD入れらんないかなぁという野望(笑)
いや、作る予定まだ無いのですが・・・。
そして一週間経たぬうちにファンクラブ会員限定のイベント“Fest”でした。
なんと今回はファンの皆さんから暖簾のプレゼントが!これは本当に驚きました。
会員の皆さんに本当に感謝です。
暖簾と共にいろーんな舞台に挑まなくては!
というわけで、次にくるのはお待ちかね「1789〜バスティーユの恋人たち〜」。
いよいよ稽古も始まります。
次はどんな舞台が待ってるのか。
乞うご期待。
それではまた。
Rio