『DerMond Fest』を終えて・・・そして暫く思っていた事

寒さが続く中、日に日に春の兆しが垣間見えてくる今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

僕はと言えば、先日、初のファンクラブ会員限定イベント「DerMond Fest」を無事に終えることができました。

ご来場くださった方々、満席で少し窮屈な思いをさせてしまったかと思いますが、初めてのイベントを暖かく見守ってくだすって

本当にありがとうございました。

抽選になってしまい、ご来場いただけなかった方々には大変申し訳なかったです。

当日は…うん…無事…だったはず、なんかいろいろと物をこぼしたりしてしまったけれども…(笑)

イベントのMCでも触れた話を。

当日は、事前に参加ご希望くださった方たちから受け付けた質問に答えるコーナーを全編に散りばめつつ、合間に歌とピアノのソロ

を挟んで進行しました。

「Over the rainbow」

「Fly me to the moon」

「Piano solo〜エディット・ピアフを讃えて〜」

「Tears in heaven」

「What a wonderful world」

 

今回選んだ会場がジャズが流れているような綺麗なサロンという感じだったので、実は当初下見に行った時にこの曲目がパッと

浮かんだんです。

 

でもファンクラブイベントだし、ということで上記のセットリストは封印し、その後皆さんから曲目のリクエストも募りました。

ただ、その後「ヴェローナ〜」の公演中に、イスラム国によるあの様な悲しい事件が起き、台詞の変更等を経て受けた衝撃から、

いただいたリクエストの中からはなかなか決められずにいました。

いえ、厳密に言うと、ヴェローナからの一ヶ月、僕は「歌ってていいのかな…」という悩みにすら陥っていました。

あの事件の後、しばらく日本の政治情勢にも目を張っていたのですが、軍国化しようという風に見える政府の姿勢を見るたびにどんどん

悲しくなっていって、その度に歌いたい気持ちがなくなっていっていました。

 

「もしもこの先有事になったりしたら、果たして劇場にお客さんは来てくれるのだろうか?」

「その時自分たちの活動は自粛を強いられるのだろうか?」

「真っ先に職にあぶれるのは僕らなんじゃないか?僕らはそれくらい、弱くて、無力な存在なんじゃないか?」

「その時藝術をやる者としてどう存在しているべきなんだろうか?」「その時に僕は何を歌えばいいんだろう?というより歌えなく

なるのだろうか?歌ってていいのか?」

そんな考えが頭を巡り、自分にとって歌が心の支えだったのにそれを制御しようとしてしまう気持ちが働いて、ずっとノッキングを

起こしてる状態で、正直とてもツラかったです。

 

でも、いろんな人に相談をしていて、そのうちのお一人に「あなたは歌で伝える人。言葉で伝える人じゃない。言葉だけではない、

音楽というものの力を使って、聞いている人の心に届ける人。あなたの歌を聞いて勇気づけられたり元気をもらったりしてる人は

たくさんいるはず。あなたは歌わなければダメ。あなたの歌にはそういう力があるから。ただの仕事道具としてではない、あなたに

とっての歌はどんな存在なのかを考えるのよ」と言われ、ハッとさせられました。

恥ずかしながら僕は気付かぬうちに、いつのまにか商業的な数字を追っかけてしまっていたんですね。

 

小さな頃から大好きでずっと歌っていた「歌」。

嬉しいときも悲しいときも、いつだって変わらず傍にいて、いつも励ましてくれ、楽しい気持ちにさせてくれた「歌」。

そんな「歌」を、僕はいつの間にか、無意識下でお金を稼ぐ為の道具にしてしまっていた。

もちろん、それをお仕事にさせていただいていて、有難いことと感じてはいる。

でもそのことに気付いて、悔しくて、情けなくて、一人泣きました。

僕にとっての「歌」はどんな存在か…

僕にとって、大好きで、大切な、心の支えの存在。

僕は、「歌」がなくては生きていけない。

僕にとって、「歌」は「生きる」こと。

だから歌おう。

どんな時になっても、僕はくちびるに歌をもちつづけよう。

じゃあ、何を歌おう?

そう思った時に、一番初めに思いついたあの曲目を思い出しました。

 

虹の彼方にある、幸せの場所をうたう歌…

「あなたを愛しているよ」とうたう歌…

亡くなった人を偲び、その人の分も残された自分は頑張って生きていかなくては、とうたう歌…

何気ない風景の瞬間を見て、「この世界はなんて素晴らしいんだろう」とうたう歌…

「あ…今まさに歌いたいメッセージの歌たちだ。そうか、だから僕はこのセットリストを思いついたのか」と、わかりました。

 

この世界が、もう悲しみに包まれることがありませんように。

争いや憎しみが無くなり、すべての人が愛に向かって生きていくことができますように。

僕にできることは微力かもしれないけれど、でも、これからも歌っていく。伝えていく。

歌う曲が少なくて申し訳なかったですが、そんなことを感じたイベントでした。

 

…また長くなってしまいました。

そうそう。このイベントに向けて、オフィシャルグッズも作りました。

近々詳細をアップしますので、そちらもどうぞお楽しみに。

それでは、新たな気持ちを胸に、レミゼの稽古に行ってきます。

次は帝国劇場でお逢いしましょう。

Au revoir.


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