『ヴェローナの二紳士』を終えて・・・そして祈り

あっという間に1月も終わりが近づいてきましたね。

みなさんいかがお過ごしでしょうか?

僕はと言えばつい先日、大阪にて無事に「ヴェローナの二紳士」の大千穐楽を迎えることができました。

ご来場くださった皆さん、本当にありがとうございました。

燃え尽きてちょっと腑抜けてたので更新が遅くなってしまいました。

すみません。

今回の公演は、まぁ〜本当に楽しくて楽しくて。

いろんなジャンルの方とご一緒できたこともそうでしたが、ヴェローナメンバーがとにかく面白い人たちばっかりで。

終わった瞬間寂しすぎて凹んじゃいましたね。

遊園地から帰る時の子供みたいに「あ〜ぁ、終わっちゃった…」って。

地方は満喫しました。

みんなとよく遊んだなぁ。

いっぱい飲んだし、騒いだし、修学旅行みたいでしたね。

もちろん舞台ではキチッと朗々と歌って。肩に鳩乗せてランプ振り回しながら(笑)

そんな旅も終わる頃、今回はちょっと他では味わえない体験をしました。

そう、まさに今回の役柄に関係していたイスラム国にて、日本人二人が人質に取られ、残念なことにそのうちのお一人が命を

奪われてしまったこと。ちょうど大阪に入る前にその報道があり、亜門さんの意向で急遽エグラモーの最後のセリフが変更されました。

 

「畜生!いつか復讐してやる!…勘違いするな、俺は、あんな人質を取るような卑劣な奴らとは違う。正々堂々、お前らに復讐する!

覚えておけ!」

自分のしていることに時代情勢がリアルタイムに反映するということの驚きと、それを表現することの不安と恐怖が芽生えましたが、

それでも尚、社会風刺のスタンスを崩さずに貫こうとする亜門さんの姿勢に、芸術家魂を揺さぶられました。

僕、常々芸術活動って何かを社会に訴えかけるものであると思ってるんですよ。

「レミゼ」も「サイゴン」もだし、今回の「ヴェローナ」はどストレートにそう。

でも今回は改めてその事を考えさせられました。

「いいのかな、こんなことして…」っていう想いと共に。

「メッセージを伝える」

表現の根っこっていうのはコレなんだろうな。

特に自分は歌が武器で、歌うっていうのは「訴う」ことだと常々思ってて、でもそれは表現のいちツールとして歌があるということ。

舞台の上で演者・役者として己の身体や精神を使って「訴う」のが演劇なんだろうなと思います。

自分は芝居において全然自信ないですが、今回は風刺もしつつエンターテイメント性がとても強い舞台だったので、「役者」として

どう立ってるのがいいのかなと按配をずっと考えてました。

大阪に来てからのこの数日は、よりそのことを考えさせられましたね。

人の命がかかってる。

 

その出来事を風刺というもので言葉にして伝えなきゃいけない。

セリフが変わったところもだけど、この作品で唯一人が死ぬ場面(再稼働NO!の場面)もやらせてもらったので、ものすごく考え

させられましたし、しんどかったのも少し。

ひょっとしてあんな風に命を奪われてしまったのだろうかとか…

責任重大だし、とても怖ろしかったけど、でも、逆に自分達がやっていることで何かをお客さんに投げかけられたら。

考えるきっかけをもたらすことができるなら、それはこうして自分が舞台に立ってやっていることの存在意義になるんじゃないか

と感じさせられもしました。

そう奮い立たせて兜の緒を締め直すのと同時に、そんな風に社会に直接問いかける作品に携わらせてもらえる機会を頂けたのは、

言葉は変ですが、もしかしてすごく幸せなこと、表現者冥利に尽きることだったのかなとも思います。

これも常々感じてることだけど、僕らがやってることは平和な時じゃないとできないですし。

そんな事を数日すごく考えながら本番をやっていたため、「旅行記」の方も更新が遅くなってしまいました。

本当は大阪入ったらアップしようと思ってたんですが…すみません。

ただ、カーテンコールで座長の西川さんがそのことに触れてくださって救われたのもありました。

「愛さえあれば憎しみや争いは起きないんじゃないか」

『愛を伝える』ミュージカル、「ヴェローナ」にこのタイミングで携われたのは、なんだかとても大きな意味があったのかなと

思います。

今日はちょっと長くなってしまいましたが、一刻も早くもう一人の人質、後藤さんが解放されること、そして世界が愛に向かって

いけるよう祈るとともに、この言葉をご来場くださった皆さんへの感謝の言葉と代えさせていただきたいと思います。

ありがとうございました。

次は、ファンクラブ限定イベントですね。

どんなイベントになるか、僕も楽しみです。

それではまた。

Rio


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